弁護士工藤寛太(京都弁護士会所属)の事務局研修

京都の弁護士、工藤寛太です(京都弁護士会所属)。

 本日は、京都弁護士会で開催された、事務局研修についてのブログです。

 

法律事務所には、弁護士だけではなく、事務局員がいます(弁護士秘書と呼んでいる法律事務所もあるようです。)。事件記録の整理、資料の取寄せ、送付等、事務局が行っている仕事の幅は広く、弁護士の仕事は、事務局がいなければ著しく停滞してしまいます。私も、事務局におんぶにだっこで、毎日の弁護士業務をこなしています。

 

さて、先日、京都弁護士会で、事務局員を対象とした資料の取寄せに関する研修が実施されたため、私も参加してきました。

 実際の弁護士業務の中では、資料の取寄せは事務局が行いますので、弁護士自らが取寄せを行うことはほとんどありません。しかし、法律相談に回答する場合など、弁護士自身が資料の収集方法や提出先を知っていなければ適切な対応ができない場面は多々あります。また、資料の内容を確認するのは弁護士の仕事ですので、資料のどこに何が記載されているのかは、しっかりと勉強しておかなければなりません。

 このような理由から、資料に取寄せに関する事務局研修は、弁護士にとっても大変有益な研修であろうと考え、私も参加することにしました。

 

「事務局員を対象とした研修ですので、弁護士は参加できません!!」と門前払いされてしまうのではないかとドキドキしながら、京都弁護士会へ向かいました。しかし、京都弁護士会の職員の皆様は大変優しく、私の参加を笑顔で快諾してくださいました。

 蓋を開けてみると、弁護士もたくさん参加しており、「さっきまでのドキドキを返してください」と思うと同時に、やはり資料の取寄せというものは、弁護士もしっかりと勉強すべき事柄なのだと痛感しました。

 

研修では、ベテラン事務員の方が、資料の取寄せ方法、その際の注意点、資料の見方を解説してくださいました。特に、交通事故証明書、自動車登録事項証明書等、日ごろの弁護士業務の中で目にする機会の多くない書類については、なかなかその取寄せ方法や用途を知る機会がないため、詳しい解説を聞くことができたのは、大変有益でした。

また、事務局研修を通じて、事務局員の方々が、弁護士の業務を円滑に進めるため、様々な場面で、いろいろな工夫を凝らしてくださっていることを知りました。改めて事務局に感謝すると同時に、今以上に迷惑をかけないよう弁護士として成長しなければ、と思った研修でした。