弁護士工藤寛太(京都弁護士会所属)のブログ:司法試験について

京都の弁護士、工藤寛太です(京都弁護士会所属)。

本日は、司法試験についてのブログです。

 

先週、514日(水)から518日(日)まで、本年度の司法試験が実施されました。

司法試験は、ご存知のとおり、裁判官・検察官・弁護士となる資格を取得するための国家試験です。毎年、5月中旬の水曜日から日曜日までの5日間(金曜日は中休み)というスケジュールで実施されます。会場は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡で、京都は会場になっていません。京都に住んでいる人であれば、京都から大阪の会場まで電車で毎日通うこともできるのですが、電車遅延のリスクや心身の疲労を考慮して、会場付近のホテルに宿泊する人も多いです。

 

司法試験に合格した人のほとんどは弁護士になります。近年は、2000人前後が司法試験に合格しており、そのうち約100人が裁判官、約80人が検察官となり、それらを引いた約1800人が弁護士になります。もっとも、司法試験合格者の中には、全く別の道に進む人もおり、私の友人には新聞記者になった人がいます。

 

「司法試験が、裁判官・検察官・弁護士となる者を選出するための試験として適切なのか」、「司法試験の勉強は、実際に裁判官・検察官・弁護士として仕事をしていく上で、役に立つのか」、こういった議論があります。ある弁護士の方は、「司法試験に合格するまでのプロセスに耐えられるかどうかを判定する意味しかない」と断言しておられました。それも確かにそのとおりだとは思うのですが、少なくとも私は、司法試験で勉強したことが日々の弁護士業務に役立っていると感じることはありますし、ここについてもっとしっかり勉強しておけばよかったと思うこともあります。

 

司法試験の感想等は、またブログに書きたいと思っています。

とにかく、受験された皆様、お疲れ様でした。