弁護士工藤寛太(京都弁護士会所属)の彦根簡裁への旅

京都の弁護士、工藤寛太です(京都弁護士会所属)。

先日、彦根簡易裁判所へ行ってきました。観光ではなく、弁護士として、裁判に出廷するためです。

JR彦根駅へ向かうため、京都駅から琵琶湖線の電車に乗り込みます。京都駅から彦根駅までは、新快速で約50分、普通で約1時間5分かかります。ちょうどいい時間の新快速がなかったため、普通電車で行くことにしました。
私は、滋賀県出身なのですが、琵琶湖の西側の住人なので、琵琶湖の東側を走っている琵琶湖線に乗ることは、普段はありません。ただ、高校生のころは、テニスの試合が彦根、長浜といった琵琶湖の東側で行われることが多かったため、よく琵琶湖線を利用していました。
高校生のころによく通った懐かしい駅や、車窓から一瞬だけ見える母校の第2グラウンドを眺めながら、彦根へ向かいました。

彦根駅に到着すると、ひこにゃんが出迎えてくれました。

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実物がいないかと思って、ずっとキョロキョロしていましたが、彼(彼女?)の姿はありませんでした。最近は、船橋や熊本のゆるキャラに押され気味な印象ですが、まだまだお忙しく、地元には凱旋できないのでしょうか。

彦根駅から彦根城の方へ向かって歩いていきます。地図を見る限り、彦根簡裁は、彦根城のお堀の中にあるようです。

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本当にこの橋の向こうに裁判所があるのか。半信半疑で橋を渡り、お堀を越えました。

そこには、ちゃんと彦根簡裁がありました。写真を撮り損ねたのですが、こじんまりとした、規模の小さな学校、若しくは公民館のような建物でした。

 

実は、弁護士として、民事事件の期日に1人で立ち会うのは、この日が初めてでした。しかし、彦根簡裁のどことなくアットホームな雰囲気のおかげか、出身県にいることの安心感のおかげか、私がそういう性格なだけなのかは分かりませんが、意外と緊張せず、裁判に臨むことができました。もっとも、緊張しなかったことと、弁護士として適切な訴訟活動ができたこととはイコールではありません。裁判の手続は、受験生時代からずっと勉強してきましたが、頭の中の抽象的な理論として勉強してきた裁判と、実際に弁護士として自らが立ち会う裁判とは、全く別物でした。
この反省を踏まえつつ、経験を積んでいかねばならないと感じた彦根簡裁への旅でした。