京都の弁護士鈴木順子の刑事弁護活動(接見)

こんにちは、京都の弁護士の鈴木です。

京都はまだまだ寒いですが、今日は日差しが温かく、

建物の中よりも外の方が温かく感じます。

 

さて、本日は、この間とは変わって、

刑事弁護活動のうち、接見についてのブログです。

 

透明なアクリル板越しに弁護士と向かい合った人が「私はやってないんです・・・!」と叫ぶシーンは、テレビのサスペンス番組ではおなじみかと思います(学生の頃に見たシーンなので、ちょっと古いかもしれませんが)。

ただ、あのやりとりが行われている場所がどこを想定したものなのか、ご存知でない方も多いのではないでしょうか。

刑事訴訟法の大原則にのっとるならば、拘置所

実際に弁護士等に取材していたならば、警察署

が正解だと思います。

私自身が、どこで最初に被疑者(逮捕された場合の刑事訴訟法上の呼称)に会うのか、と聞かれると、警察署、と回答すると思います。

拘置所は、まだ刑が確定していない人などを収容する刑事施設です。

懲役刑等が確定した場合に行くことになる刑務所とは、裁判が終わったか否かという点で違いがあります。

(なぜ実際には刑事訴訟法の大原則のとおりではないのか、という点はかなり大きな問題があるのですが(「代用監獄問題」と言います。)、この記事では割愛します。)

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また、弁護士(弁護人)と弁護士以外の方の面会には、いくつか違いがあるのですが、そのうちの大きな1つは、弁護士の面会は立会人なしで行えるという点かと思います。

昔私が見たテレビドラマで、弁護人と接見している被疑者の後ろに書記をしている警察官がいるというシーンがあって、飲み物を吹き出してしまったことがあります。

実際に警察官の立会があれば(正直考えがたいのですが)、即座に退席を求めることになります。正式に抗議なども検討しないといけない事態だといえます。

 

他にも、実際の現場ではありえないシーンを見つけたら、ブログでご紹介させていただきます。