弁護士工藤寛太(京都弁護士会所属)の子どもの権利110番

京都の弁護士、工藤寛太です(京都弁護士会所属)。

本日は、京都弁護士会が主催する「子どもの権利110番」についてのブログです。

 

子どもの権利110番とは、子ども権利に関する無料法律相談です。毎週金曜日の午後3時から、京都弁護士会館内に弁護士が2名待機し、京都弁護士会館への来館相談や電話相談に対応します。
これは、京都弁護士会のホームページにもあるとおり、子どもの権利に関わる相談を広く受け付けるもので、京都弁護士会子どもの権利委員会に所属している弁護士が対応しています。

私も、先日、初めて子どもの権利110番を担当しました。私の担当日は、1回しか電話は鳴らず、その電話についても、待機していたもう1名の先輩弁護士が対応してくださったので、私が相談を受けることはありませんでした。

では、電話がなく待機している間、私は何をしていたのか、ということなのですが、パソコンを持ち込んで弁護士業務をしつつ、室内に設置されていた過去の子どもの権利110番の相談事例集を見ていました。
過去の子どもの権利110番の相談の中で圧倒的に1番多いのは、学校での怪我に関する相談でした。例えば、「子どもが学校で友達と遊んでいるときに怪我をさせられた。治療費の負担について、学校も加害者の親も全く取り合ってくれない。どうすればよいか。」といった相談です。そのほかにも、子どもが逮捕されてしまった、子どもが悪い仲間とつるんでいるようだ、といった少年犯罪に関する相談や、離婚するに際して親権はどうするべきか、面会交流はどうするべきか、といった家事に関する相談も多く寄せられていました。

私には子どもがいないので分かりませんが、私の両親を見ていると、子どもに関する悩みごとは絶えないような印象です。子どもに関する悩みを解決するために弁護士が力になれる場面というのは、ほんのわずかなのかもしれません。しかし、無料電話相談は比較的気軽だと思いますので、1度、京都弁護士会子どもの権利110番に電話をし、弁護士に相談されてはいかがでしょうか。